立体漉き和紙とは

立体漉き和紙とは

和紙は平面状のものという常識的な感覚を覆す立体漉き和紙は、和紙そのものを球体に3次元で漉き上げる革新的な技術です。長年の研究の末でき上がった世界で初めての和紙の形です。

継ぎ目なく均一に漉かれ自由曲線を持つことが特徴で、自然なテクスチャーと積層した楮の繊維を透過する明かりは柔らかく温かで、空間に和みと寛ぎをもたらしてくれます。

効率化、無機質化しがちな現代生活の中で、自然や環境と共生し調和していく日本古来の考え方を活かしながら、ハイテクやモダンデザインとの融合を図り、現代のライフスタイルを提案しています。

  

立体漉きの魅力

球形漉きの写真2球形漉きの写真1
立体漉き和紙は継ぎ目もなく表情は蚕のまゆのように穏やかです。楮の持つ柔らかな繊維感も楽しんで頂くことができ、さらに透過した明かりは空間に和みと寛ぎを醸し出してくれます。
半球形漉き半球形漉きの写真2半球形漉きの写真1
曲面状に漉き上げた半球形状和紙は均一に漉かれ、透過光は温かく柔らかです。多様な形状に対応できます。
筒状和紙筒状和紙の写真2筒状和紙の写真1
立体漉きで筒状に漉き上げた和紙で、継ぎ目が無くすっきりとした表情です。円筒形和紙に楮の筋を巻き付けた「楮巻き」も商業空間で多く使われています。楮の繊維の自然で素朴な味わいと明かりの造りだす陰影を楽しむことができます。

その他の立体和紙 -立体成形-

これらは立体漉きではありませんが、和紙や和紙の原料を用いて様々な表情の立体成形和紙製品が出来上がっています。

薄い和紙の透明感・楮の筋の素朴さやナチュラルさを生かした製品です。

立体成形立体成形の写真2立体成形の写真1
和紙またはどろどろの和紙原料、あるいは拡げた楮の皮を球形のバルーンなどに貼り付け乾燥後バルーンを取り出し球形和紙をつくる方法です。均一性はありませんが独自の表情を見せてくれます。
楮巻き楮巻きの写真2楮巻きの写真1
楮の筋を染め、ランダムに巻き上げた製品です。

色もあいまって独自の表情を味わうことができます。